今や、ホームページを作成することは自社のサービスを成功させるために欠かせない存在となっています。
しかし、ただ作成するだけでは、思うような効果は上がってきません。本記事では、ウェブサイト制作の流れから、各段階で押さえておくべきポイントを解説します。
これからウェブサイトを制作しようと考えている方や、オンラインプレゼンス(インターネット上での個人や企業、サービスに関する存在や姿勢)を向上させたい方に向けて、基本的な手順から具体的なヒントまでをお伝えします。
Webサイト制作の4つのステップ
Webサイト制作は、大きく分けて以下の4つの段階に分かれています。
- 情報設計
- デザイン
- 構築
- 保守・運用
制作において最も大切なのは1の「情報設計」です。
ただ、効果の出るWebサイトのためには、4の「保守・運用」をしっかりと行い、PDCAサイクルを回しながら、効果の出る形を模索していくことが、最も大切です。
以下から4つのステップ、それぞれについて解説していきます。
1. 情報設計
制作過程において最も重要な「情報設計」の段階では、以下のことを行います。
- 企業理解
- ターゲット理解
- 目的の明確化
- コンテンツ設計(ワイヤーフレーム作成)
ものを作る際、何よりも大切なことは「準備」だと、考えています。
「情報設計」では、
自分たちについて理解(企業理解)し、
お客様について理解(ターゲット理解)し、
そのお客様に対するアプローチの仕方を考え(目的の明確化)、
アウトプットする(コンテンツ設計)
これらの流れで行い、1と2の理解について、深く考慮を重ねることで、自然を3と4が出来上がってくると考えています。
それぞれについて、説明していきます。
企業理解
まずは自分たちについて、理解しましょう。
- どんなサービスををしているのか
- 業界の中の立ち位置
- お客様にはどんなふうに思われているのか
- 強みは何か
など。
自分たちの行っていることは、既に当たり前になっていて、客観視が難しいものです。自社以外とのコミュニケーションの場で、理解を深めていくのも一つの手です。
ターゲット理解
自社サービスを利用しているお客様をイメージし、特定していきます。ペルソナとまでは行かないまでも、「性別」「年齢」「なんとなくの性格」「趣味嗜好」までわかるとよいです。
採用サイトの場合は特に、ターゲットを明確にしておかないと、サイトの方向性が定まらなくなってしまいます。
例えばIT系プログラマーなど、一般的には大人しめの人材の採用を目指しているにもかかわらず、サイトのテーマがギラギラとした内容のものになってしまうと、ズレが生じ、うまく効果の発揮できないサイトが出来上がってしまいます。
また、BtoB企業の場合は取引先の企業様の業種や規模をイメージし、ターゲットを特定していきます。
目的の明確化
ターゲットに対して、どのような印象を持ってもらい、コンバージョンに導くかを考えます。その際、「どのような流れでWebサイトの閲覧へと至るのか」を考えると、イメージがしやすくなります。
例えば、不動産会社のサイトリニューアルがかつてあった際、「所有している不動産を掲載するか」が議論となりました。というのも、今や賃貸物件を探す際、SUUMOやホームズなど、不動産ポータルサイトを見る人たちが大半だからです。
そうなった時に、不動産会社のホームページはの持つ役割は、
「代表が営業などで知り合った人が、後に検索し、辿り着いたホームページで、「あっ、この人と仕事したら何か面白いことができそうだな」と思ってもらえるようにしたい」
となりました。
このように、「目的」と、そのための「手段」として、ホームページがどのような「役割」を果たすのか。そこを明確にしていきます。
コンテンツ設計
あとはこれらの情報と目的をもとに、いかにコンテンツを作成し、配置していくか、サイトマップやワイヤーフレームを作成し、検討していきます。
CMSによる更新を想定している場合、更新内容や、どのように更新を行っていくのかも含めて、検討していきます。
2. デザイン
ウェブサイトのデザインは、大きく分けて以下の2つの面から考えるべきだと考えています。
- UI(ユーザーインターフェース)面
- どのような印象を与えたいか
UI面では、「使いやすさ」や「わかりやすさ」「見やすさ」を考慮します。
「どのような印象を与えたいか」については、ターゲットに対して、目的に沿った適切な印象を与えるデザインを考慮します。
ターゲットがWebサイトを閲覧した際、狙った通りの印象を得て、コンバージョンへと導かれるよう、デザインを考えます。
3. 構築
デザインが確定したら、それを元にコーディング、CMS組み込みを行います。
SEOを考慮しタイトルやディスクリプションについても入れ込んでいきます。
4. 保守・運用
公開作業を行ったら、保守・運用の段階へと突入します。
前半にも記載しましたが、保守・運用の段階では、Webサイトの同行をしっかりと観察しながら、PDCAサイクルを回し、効果の出る形を模索していくことが、最も大切です。
まとめ
Webサイトは、自社をアピールするために、欠かせないツールです。しかし、Webサイトだけで目的の全てが完結するわけではありません。
ターゲットや、Webサイトの持つ役割を見極め、適切なアプローチを行い、コンバージョンへと導いていくことが大切です。