現在、日本で使用されているCMSのうち、80%以上のシェア率を誇るWordPress。その魅力は、その拡張性と自由度にあります。
サイトを運用するうえで不便に感じること。もっとこうすると便利になるのに。そういった不満やアイデアは、WordPressのプラグインやカスタマイズを行うことで、ほとんどの場合解消、実現することができます。
この記事では、WordPressを運用する際にぜひ実装していただきたい便利機能と、実装するために必要なプラグインをご紹介いたします。
お問い合わせフォーム
「お問い合わせフォーム」は、今や企業のホームページや、オンラインショップなど、Webサイトには欠かせない存在です。
名前、メールアドレス、内容の入力欄があり、記入し送信することで、企業と閲覧者とのコミュニケーションが可能となります。
このお問い合わせフォームは、一見すると単なる連絡用の手段と思われがちですが、顧客の声を直接聞くツールとして重要な役割を果たします。
また、閲覧者が24時間いつでも利用可能であることも、大きな利点です。
お問い合わせフォームを実装するためのプラグイン
お問い合わせフォームを実装するために使う代表的なプラグインは「Contact Form 7」です。
開発者が日本人であるため、日本語での情報が多いのが特徴です。また、利用者が圧倒的に多いため、ネット上に様々なカスタマイズ方法が紹介されています。
以前まではContact Form 7に並んで「MW WP Form」も人気のプラグインでしたが、開発者より、新規開発は今後行わず脆弱性対応とメンテナンスのみになることが発表されました。
画像圧縮機能
サイトの表示速度は、閲覧者の直帰率に大きく影響します。サイトの表示速度を上げるために必要になってくる対策の1つとして、画像圧縮機能が挙げられます。
画像圧縮機能とは、画像のデータ容量を小さくすることで、その画像の読み込み時間や表示時間を短縮するための機能です。
平均的に見て、画像はホームページの重さの21%を占めていると言われています。
サイトの最適化を行う上で、まずは手軽に行える画像圧縮を行ってみましょう。
画像圧縮機能を実装するためのプラグイン
画像圧縮機能を実装するために使う代表的なプラグインは「EWWW Image Optimizer」です。
EWWW Image Optimizerはインストールしておくだけで、新しくアップロードする画像を自動で圧縮してくれるので使いやすく、画像の品質も保ったまま圧縮してくれます。
カスタムフィールド
カスタムフィールドとは、投稿画面に新たに設置できる入力欄のことです。
記事の編集画面は、初期設定のままの場合、タイトルと本文の2つの入力欄が用意されているだけですが、ここにカスタムフィールドを追加することで、定型化されたレイアウトにコンテンツを入れ込むことが可能になります。
こうすることで、表示の設定も容易になるだけでなく、記事を編集する作業者が異なった場合でも、統一された書式、デザインでコンテンツを表示することができるようになります。
ただし、カスタムフィールドを設置するには、ある程度のプログラミング知識が必要になりますので、Web制作会社に依頼をした方が、サイトを安全に保ったまま改修することができます。
カスタムフィールドを実装するためのプラグイン
カスタムフィールドを実装するために使う代表的なプラグインは「advanced-custom-fields」です。
advanced-custom-fieldsは200万以上のサイトで利用されているプラグインで、評価も最大の、星5であり、多くのユーザーに信頼されています。
無料版でも多くの機能を使用できますが、有料版を契約することで繰り返し機能などの便利な機能も使えるようになります。
セキュリティ強化機能
スマホが急速に普及する一方、現代では多くの、セキュリティの課題が発生しています。
特に、Webサイトを運営する上でのセキュリティ対策は、企業において欠かせない要素となっています。
WordPressでサイトを制作している場合、プラグインを導入することにより、手軽にセキュリティ対策を行うことができます。
WordPressは世界中で広く利用されており、また、多くのプラグインが存在することから、攻撃を受けやすいという側面も持っています。そのため、セキュリティを補強するプラグインの活用が必須となってきます。
セキュリティ強化機能を実装するためのプラグイン
セキュリティ強化機能を実装するために使う代表的なプラグインは「SiteGuard WP Plugin」です。
SiteGuard WP Pluginは、インストールするだけでも、セキュリティの向上させることができるセキュリティプラグインです。主に不正ログイン、管理ページへの不正アクセス、コメントスパムの防止を行うことができます。
また、日本語対応しており、設定内容もシンプルなので操作感もとても簡単です。
SEO対策機能
Webサイトを運用するうえで最も重要とも言えるのがSEO対策です。SEOとは、検索エンジンからサイトに訪れる人を増やすことで、サイトの評価を向上させる施策のことです。
評価を高くすることで、関連キーワードが検索された際に、表示される検索順位が高くなります。
SEO対策機能を実装するためのプラグイン
SEO対策機能を実装するために使う代表的なプラグインは「Yoast SEO」です。
Yoast SEOは無料版と有料版がありますが、無料版でも十分にSEO対策を行うことができます。
Yoast SEOで行える主な機能としては、可読性チェックやパンくずリストの設置、重複コンテンツの防止などです。また、SEO対策の基本とも言えるタイトルとディスクリプションの設定も容易に行えます。
まとめ
WordPressには、機能を充実させるための多くのプラグインが存在します。
しかし、中にはハッキングなどの攻撃を目的としたものや、セキュリティが低く、攻撃対象になりやすいものも存在します。
プラグインをインストールする際には、インストール数と、プラグインの評価を必ずチェックしてください。
また、実装したい機能がある場合、サイト内で既に使われている機能に影響を及ぼさないかなど、確認しなければいけないことも多くあります。
まずはサイトを制作した制作者、もしくは信頼できるエンジニアに相談することをお勧めいたします。
ピクセルアンドペーパーでは実現したい機能を実装するための最適なご提案をすることもできますので、ご要望やお困りになっていることがありましたらぜひ一度お問い合わせください。